矯正治療Q&A

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Q1

治療期間はどのくらいですか?

症状によって異なりますが、早く矯正治療を始めれば早く終わるというわけではありません。歯を動かす期間は、子どもの場合で6か月~1年、中高生から成人の場合で2~3年程度をおおまかな目安と考えてください。

Q2

どのくらいの間隔で通院することになりますか?

矯正治療は一般歯科治療のように毎週通うようなものではありません。装置をつけて歯を動かす動的治療期間は約1か月に一度通院していただきます。動的治療完了後、動かした歯を安定させる保定期間は、1年に数回程度の通院が必要になります。また、経過観察中は3~6か月に一度通院していただきます。

Q3

子どもの矯正治療はいつ頃始めたらいいですか?

一般的に「永久歯の前歯が生えた頃」や「大人の歯が生えそろった頃」といわれていますが、成長の様子や歯並び・かみ合わせの状態によって治療開始時期が異なりますので、ご心配であれば手遅れにならないよう、早めに一度ご相談いただくことをお勧めします。
受け口や出っ歯など、上下のあごの骨にズレがある場合や、咀嚼や発音などの口腔機能に問題がある場合には、早期に治療を開始することもあります。

Q4

成人でも矯正治療は可能ですか?

もちろん可能です。基本的に矯正治療に年齢制限はありません。最近では40代・50代の方の矯正治療も増えています。

Q5

歯を抜くことはありますか?

歯並びがきれいな上、歯を1本たりとも失っていないことがもちろん一番良いとは思いますが、歯とあごの大きさが合っていないためにデコボコの量が大きい場合や隙間が足りない場合などは、患者さんによっては永久歯を抜いて治療したほうが良い場合があります。

Q6

矯正治療中に痛みや違和感はありますか?

個人差はありますが、矯正装置をつけた後2~3日は痛みや違和感があることが多いです。しかし、多くの場合は3日~1週間程度で治まります。小学校の低学年のお子さんでも我慢できる程度の痛みですので、必要以上にご心配されなくても大丈夫です。

Q7

目立たない装置はありますか?

ワイヤーの矯正装置でも、目立たないプラスチックやセラミックのブラケットをご用意しています。また、不正咬合の状況にもよりますが、透明なマウスピース型の矯正装置も選択していただけます。装置が目立つのが嫌という方にはお勧めです。

Q8

歯磨きがしにくそうですが、むし歯になったりしませんか?

ワイヤーを用いた固定式の矯正装置をつけると、歯磨きは難しくなりますので、むし歯予防はとても大切です。そのため当院では、必要な場合は矯正治療前にだ液検査を行い、患者さんのむし歯になりやすさ(カリエスリスク)を調べます。また、矯正治療を行う前や治療中にも、歯磨きのチェックや歯磨き指導・プロフェッショナルクリーニング(PMTC)・フッ素塗布やフッ素洗口を行い、むし歯にならないよう予防していきます。

Q9

治療中、食べられないものはありますか?

基本的には何でも食べられますが、ガムやキャラメルなど粘着性の高い食べ物は避けたほうが良いと思います。また、ワイヤーの矯正装置は、ある程度以上の強い力が加わると、外れたり破損したりしてしまう可能性があるので、硬いものを食べる時は小さく切って食べるなど、少しだけ注意が必要です。

Q10

吹奏楽部ですが、矯正治療をすると楽器の演奏に支障がありますか?

矯正装置をつけた当初は、それまでのように演奏できないと感じるかもしれません。しかし、口腔環境はだんだん慣れていきますので、奏力もまた徐々に取り戻していくようです。実際、吹奏楽器の演奏をしていると歯並びが悪くなる傾向がありますので、矯正治療をしている(または過去にしていた)奏者の方は多くいらっしゃいます。
歯の表側につける装置の場合は、リード楽器などはあまり支障が無いようですが、トランペットなど唇に押し付けるタイプの場合は、最初は口内炎などもできやすくなるかもしれません。
ご心配な方は、当院ではマウスピース型の矯正装置も取り扱っていますので、ご相談ください。マウスピース型矯正装置の場合は、大事な本番などは一時的に外して演奏することもできます。ただし、矯正治療をすると歯並びや骨格などお口の中の環境は徐々に変わっていくため、矯正治療をしながら演奏を両立するためには、できるだけ装着したまま、その環境に慣れさせていくことが大切です。

Q11

マウスピース型矯正装置はどのくらい目立たないものですか?

透明で薄い医療用プラスチック製の装置は、歯列に合わせてぴったりと作られているので、ご本人が言わなければ周りにはほとんど気づかれないことが多いです。

Q12

マウスピースは1日どのくらいつけていなくてはならないのですか?

基本的には1日20時間以上装着しないとならないため、就寝時もつけたままにしてください。マウスピースの装着時間が短かったり、装着し忘れたりすると、予定通りに治療が進まずに治療期間が延びてしまう恐れがあります。マウスピース型矯正治療の場合、より良い治療結果を得るためには、自己管理も大切な要素になります。

Q13

マウスピース型矯正治療の場合、飲食の時はどうしたら良いですか?

水を飲む場合はマウスピースを装着したままで構いませんが、基本的には食事の時も飲み物を飲む時もマウスピースは外してください。装着したまま飲食をすると、マウスピースに糖分が残ってむし歯や歯周病の原因になったり、カレーやワインなどはマウスピースを着色させてしまう可能性があります。また、熱い飲み物は医療用プラスチック製のマウスピースを変形させる恐れがあります。

食後は、歯に食べかすがついたまま長時間マウスピースをつけるとやはりむし歯の原因になるため、歯磨きをしてから装着するようにしてください。

Q14

マウスピースを装着して発音に影響はありますか?

初めて装着した時は違和感があり、一時的にサ行やタ行などが話しにくくなるかもしれません。しかし、裏側の矯正装置よりは舌への影響が少ないため、比較的早い日数で慣れて普通に話せるようになるかと思います。

Q15

マウスピースのお手入れ方法を教えてください

マウスピースは、毎回の装着の際には流水でよく洗うようにしてください。また、1日の終わりには歯磨きと同じように歯ブラシと歯磨き粉を使ってよく洗浄してください。歯ブラシを使う場合は、外側・内側ともに力を入れ過ぎないよう弱い力でゆっくりと磨き、磨き終わったら十分に流水ですすぐようにしてください。

Q16

マウスピースの保管で気を付けることを教えてください

マウスピースを外して保管する時は、必ず専用のケースに入れる習慣をつけましょう。ティッシュペーパーなどにくるんで置いておいて、間違えて捨ててしまう(捨てられてしまう)トラブルがよく聞かれます。洗面所などの水場に置いておくと、透明で見つからなくなってしまうこともあるようですので、注意してください。